蒸留分離しにくい副生物の少ない潜熱蓄熱基材炭化水素組成物の製造法

【課題】本発明は動植物油脂を水素化処理するに際し、炭素原子奇数のｎ−パラフィン、及び分枝−パラフィンの両者を併せた副生物の生成を同時に抑え、炭素原子偶数のｎ−パラフィンを高収率で製造することを目的とする。【解決手段】本発明で用いる触媒は、第６Ａ族元素からの少なくとも１種の元素に第８族元素からの少なくとも１種の元素を僅かな量、組み合わせた硫化物触媒である。この触媒はさらにリン及び／又はホウ素を、酸化物Ｐ２Ｏ５あるいはＢ２Ｏ３の重量で全触媒重量に対し１〜６％の量で含んでもよい。ここで、脱炭酸／脱カルボニル反応だけでなく、分枝−パラフィンへの異性化を同時に抑えられる。また、分枝−パラフィンへの異性化をより効果的に抑えるためのプロセス条件、ならびに動植物油脂原料を水素化脱酸素反応の前に予備水素化することで、さらに分枝−パラフィンへの異性化を抑えられる。【選択図】なし